性感染症

性病

自分のためだけではなく、相手のためにも迷わず受診を!

性病

最近、性感染症(性病)の検査を受けたいとご来院される方が増えています。
それは、性教育にしっかりと取り組まない、日本の教育機関に問題があるかもしれません。
日本人は、まだまだ性に関する情報が曖昧で、正しい知識を受けられていないというのが現状でしょう。

また、いわゆる性病と言われる病気の症状は、皆さんが思っているよりわかりにくいものだと思います。そのため、症状が酷くなってから診察を受ける方や、パートナーに症状が表れて検査することで自分が病気に侵されていたと知る方も少なくありません。
まずは性病に関する正しい知識を持ち、自分だけではなく、相手の体を守るという意味でも意識を高く持ちましょう。

当院に来院される、主な性感染症の患者様

1. 尿道炎

①クラミジア尿道炎
②淋菌尿道炎
尿の検査で診断します。
オーラルセックスなどで、咽頭への感染を合併している患者様も、ある割合でおられます。咽頭感染の検査は、うがい液を用いて検査を行います。クラミジア感染の場合は、飲み薬で今のところは効果的ですが、淋菌感染の場合は耐性が出来ていますので、注射が必要になってきています。

2. 性器ヘルペス

口唇ヘルペスと同じ単純ヘルペス感染(性器ヘルペスは、1型が多い口唇ヘルペスと違い2型が主となりますが)ですので、口唇ヘルペスが出来ている時はキスは避けてください。
はっきりとした局所の水泡・潰瘍があり、痛みがある初発感染と異なり、続発性になるとウイルスの無痛性排出の場合もあり注意が必要です。
1年に5~6回と再発するケースも多く、パートナーとの十分な信頼関係を保つことが大切になります。

3. 梅毒

最近、若者の羅患患者の増加傾向を認めますので注意を要します。
診断は採血で行います。

4.尖圭コンジローマ

陰茎・包皮等に出来る、いぼ状丘疹です。
電気凝固術やクリームの外用剤および、その両方を併用します。

性病についてのQ&A

Q

性病は市販の薬で対処できますか?

A
最近では、デリケートな部分の治療薬が販売されているようですが、性病と呼ばれる感染症を完治するには、医院で抗生物質などの処方を受けるか、点滴を受けるなど処置をしっかり受けてください。
Q

性病の予防でコンドームは有効ですか?

A
コンドームは確かに有効な予防法でしょう。しかし、感染症によっては、それでは防げないものもあります。そして、正しい使用法をしっかり知ってから使うことも重要です。
Q

性病への感染は、体調でも影響しますか?

A
一概には言えませんが、疲れて免疫力が低下している時は、感染の可能性も高まっていると言えるでしょう。無理はしないことをお勧めします。
Q

女性が生理中の性行為は問題ありますか?

A
生理中は、女性器周辺はとてもデリケートになっています。もし傷をつけてしまうと、そこから感染してしまう可能性も高まるので、リスクは高いと言えるでしょう。
Q

妊娠中に性病になった場合、胎児に影響はありますか?

A
感染症にもよりますが、梅毒や淋菌感染症、クラミジア感染症は胎児に影響を与えます。梅毒は死産や早産の可能性が高まり、淋菌感染症、クラミジア感染症は新生児に影響が出ます。妊娠する前に、一度検査を受けることをお勧めします。

最近では、自宅で受けられる検査キットもあるようですが、どちらにしても知識のないまま性病に向き合うと、完治できずに後悔する場合もあるでしょう。
もし、不安に思われたら、医師に相談してみましょう。
自分と相手の体を守るための診療です。恥ずかしいことはありません。

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福井医院は皮膚科・泌尿器科として開院し、50年の歴史を持つ医院です

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